数ある宣伝手段のなかでも、効果的な方法として「ノベルティ」や「販促品」の配布があります。しかし、ノベルティと販促品の違いについて疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
より効果の高いノベルティや販促品を制作するには、正しい知識を得ておく必要があります。本記事では、ノベルティと販促品の具体的な違いや効果を高めるコツ、おすすめグッズをご紹介します。
ノベルティと販促品の違いとは？
ノベルティと販促品の最も大きな違いは「配布対象」です。誰に対してグッズを配るかによってノベルティと呼んだり、販促品と呼んだりします。
広い意味においてはいずれも「企業の宣伝」という役割を担うものの、正確には目的や得られる効果は異なるものです。ここでは、改めてノベルティと販促品の定義について解説します。
■ノベルティは「特定の方に無料で配布する記念グッズ」
ノベルティとは、商品やサービスの利用者や購入者に向けて、無料で配布する記念グッズのことです。例えば、雑誌やペットボトル飲料、お菓子などの購入時におまけとして付いてくるグッズもノベルティの一部といえます。
ノベルティは多くの場合、特定の方に限定して配布するため、販促品よりもクオリティの高いグッズが選ばれるケースが多いです。エコバッグやタンブラー、モバイルバッテリーなど高額かつ品質の良いグッズが例として挙げられます。
商品やサービスの認知度向上はもちろんのこと、イメージアップも目的としています。
ただし、ノベルティの配布において過大な景品を用意したり、実物よりも過剰にアピールしたりすることは、景品表示法で禁止されています。集客やプロモーションを目的にノベルティを用意する際は、景品の内容や最高額、総額の上限、表示方法といった点に十分注意しましょう。
■販促品は「不特定の方に認知拡大を目的に無料配布するグッズ」
販促品とは、企業が商品やサービスを認知してもらうために、不特定の方に向けて無料で配布するグッズのことです。イベント会場や展示会などにおいて、グッズを配布する光景を一度は目にしたことのある方も多いのではないでしょうか。
販促品は配布対象を限定していないため、誰もが利用しやすい文房具や日用品、商品サンプル、お菓子などが配布されるケースが多いです。これらの配布を通して商品やサービスの認知拡大を図り、購入や申し込みへのきっかけづくりを目的としています。
■ノベルティと販促品における目的と効果
ノベルティと販促品はいずれも企業や商品、サービスの宣伝を大きな目的の1つとしています。しかし、配布によって得られる効果や目的には違いがあります。次の表にそれぞれの特徴をまとめていますので参考にしてみてください。
| ノベルティ | 販促品 | |
| 目的 | • 企業や商品、サービスの宣伝 • 新規や既存顧客へのPR | • 企業や商品、サービスの宣伝 • より多くの人への認知拡大 |
| 効果 | • 競合他社との差別化 • 顧客のファン化 • 企業イメージの向上 | • 営業機会の創出 • 知名度の向上 |
| 特徴 | • 企業ロゴやブランド名が印字されている • 高級なグッズも選ばれる | • 必ずしも企業ロゴやブランド名が印字されていない • 実用的なグッズが多い |
効果の高いノベルティや販促品を作る4つのコツ
ノベルティや販促品を配布するからには、その効果をできるだけ高めたいと考える方も多いでしょう。ノベルティや販促品の制作時に押さえておくべきコツは次の4つです。
- 制作の目的を明らかにする
- 予算をあらかじめ決める
- 制作会社に依頼する
- ターゲット層を明らかにする
これらのコツを意識することで、目指す成果にもつながりやすくなります。それぞれのコツに関する詳しい内容をみていきましょう。
1.制作の目的を明らかにする
まずは、ノベルティや販促品を制作する「目的」を明らかにすることが重要です。認知度の拡大や売上アップ、ブランド力のアップなど、配布の目的は企業ごとに異なります。
目指す目的にあわせて制作にかける予算やグッズの選定、デザインなどを決定しなければなりません。さらに、目的の内容はより細かく設定する必要があります。
「購買数を増やしたい」「営業機会を増やしたい」といった漠然とした内容では、施策自体が曖昧になり、目的を達成できない可能性が高いです。「ロゴ入りの販促品を2000個配付し、ホームページへのアクセス数を2倍にする」「来店時にノベルティを配付して、会員登録数を500件獲得する」など、より具体な内容で目的を設定しましょう。
2.予算をあらかじめ決める
制作の目的を明らかにした後は、ノベルティや販促品にかける予算をあらかじめ決めましょう。多くの企業では、ノベルティや販促品の制作にかけられる予算が決まっているのが一般的です。
もちろん、予算をかけるほどに魅力的なグッズを制作しやすくなります。しかし、限られた予算内で目的を達成するには、最適なグッズを選び最適な方法で配布しなければなりません。
「どんな商品にするのか」「どれくらいの量を制作するのか」など、あらかじめ決めた予算を配分しながら、計画的に制作を進めましょう。
3.制作会社に依頼する
ノベルティや販促品をどのようにして制作するかで、コストや手間、質が大きく異なります。もちろん、すべて自分たちで制作するのが最も安価な方法といえます。
しかし「企画ができる従業員がいない」「制作に関する詳しい従業員がいない」といった企業も多く、その場合は制作会社に依頼するのがおすすめです。制作会社によっては、企画から制作、広告宣伝まですべてを請け負ってくれるケースも少なくありません。
さらに、販促品の制作実績が多い会社であれば、手間を抑えながらも質の高いノベルティや販促品を制作してもらえます。
4.ターゲット層を明らかにする
ノベルティを作る際は、配布するターゲットを明らかにすることも重要です。ターゲットを明らかにし、絞り込むことでより受け取る方のニーズに合ったノベルティ作りが実現します。
また、ターゲットの年齢層や性別、家族構成、年収といった項目まで細かく設定すれば、より効果的なノベルティの種類が見えてくるはずです。一方、ターゲットを明らかにしていないノベルティはニーズを捉えていないため、すぐに捨てられてしまうケースも少なくありません。
ノベルティや販促品におすすめするグッズ3選
ノベルティや販促品に利用できるグッズの種類は豊富に存在します。中でも、サービスや商品の必要性が生じた際に、自社を選んでもらいやすくなるグッズを選定しなければなりません。ここでは、おすすめグッズとして次の3つをご紹介します。
- 文具用品
- シール・ステッカー
- 複合物
各グッズの種類や特徴などをみていきましょう。
1.文具用品
日常的に使用できる文具用品は、ノベルティや販促品におすすめするグッズの1つです。配布する文具用品の例に、次のようなものが挙げられます。
- ボールペン
- シャーペン
- クリアファイル
- 付箋
- メモ帳など
いずれも持ち運びができ、シーンを選ばずに利用できるグッズばかりです。学生からビジネスマンまで、幅広い層に利用してもらえます。
ただし、文具用品はノベルティや販促品の定番グッズであるため、競合他社と被らないような工夫を施すことをおすすめします。
2.シール・ステッカー
シールやステッカーもノベルティとしておすすめです。イベントなどの来場特典として企業や製品、サービスなどがデザインされたシールやステッカーを無料配布すれば、販促ツールとして高い宣伝効果が期待できます。
また、配布したシールやステッカーを何かに貼ってもらえれば、第三者が目にする機会を作ることも可能です。
3.複合物
ファミリー層向けのノベルティであれば、シールブックなどの複合物もおすすめします。乗り物や動物、マスコットキャラクターなどの可愛いイラストを用いたデザインを施すことで、子供たちに喜んでもらえます。
住宅展示場やカーディーラーなど、ご家族連れのお客様を集客したい業種では、効果的なノベルティの1つとなるでしょう。
ノベルティ・グッズの制作はJEMにお任せ
ノベルティと販促品には定義や目的、効果に違いがあることがお分かりいただけたかと思います。それぞれの違いは踏まえながらも、両者を上手く使い分けることで相乗効果も期待できます。
ただし、いずれも重要なのは配付するグッズの「質」です。弊社では貰って嬉しい・喜ばれる実用的なノベルティ、二次利用が出来るノベルティ、エコなノベルティ等幅広く手掛けております。
また、企画・提案も積極的にさせて頂きます。より質の高いノベルティや販促品を制作したいという方は、ぜひ弊社「JEM」に一度ご相談ください。
